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脱・安売り戦略と節税の親和性 ― 利益を守り、長期的に繁栄するための経営術

景気の不安定さが続く中、多くの経営者が「売上を維持するための安売り」という誘惑に直面しています。しかし、安売りは一時的な売上増加をもたらす反面、利益率を圧迫し、資金繰りを悪化させ、経営基盤を弱める原因となります。

今回ご紹介する「脱・安売り」と「リピーター創出」の考え方は、単なる売上対策ではなく、実は税務面においても非常に有効な戦略です。


本記事では、この経営哲学を節税と結び付け、利益を守りながら長期的に発展するための具体策を解説します。

 


1. 脱・安売りと節税の共通点

安売りを避け、適正価格で販売することは、単純に「儲けを増やす」というだけでなく、経営の自由度を高めることにつながります。利益率が高まれば、同じ売上でも残るお金が増え、その資金を将来の投資や節税に有利な支出へ回すことができます。

節税の基本は「利益を減らすこと」ではなく、

  • 不要な値下げで利益を削らない

  • 残った利益を計画的に経費化し、次の成長につなげる
    というバランスを保つことです。

つまり、安売りで利益を減らしてしまうのは、節税以前の段階で「資金を手放す」行為です。適正価格で売り、利益を確保した上で、合法的に税負担をコントロールする方が、遥かに健全で将来性のある経営です。

 


2. 安売りが税務的にも不利になる理由

安売りには、税務面で見ても以下のようなデメリットがあります。

 

① 利益率の低下による資金余力の喪失

安売りは利益率を削り、利益そのものを小さくします。結果として、税額は減りますが、それ以上に手元資金が減るため、投資や節税策に回せる余裕がなくなります。

 

② 広告宣伝費や仕入れコストの相対的増加

安売りによって単価が下がると、同じ利益を出すためには販売数量を増やす必要があります。そのため、広告費や仕入れコストが売上に対して高くなり、効率が低下します。節税の観点では、効率の悪い経費は資金の浪費に近い行為です。

 

③ 安売り顧客の定着率の低さによる長期的なコスト増

価格だけで来店する顧客は、より安い競合が出ればすぐに離れます。このため、常に新規集客コストが発生し続け、経費負担が慢性的に重くなる傾向があります。

 

利益を守った上で合法的に圧縮するのが正しい節税です。

 


3. リピーター創出と税負担軽減の仕組み

「リピーター戦略」は、節税とも相性が抜群です。リピーターが増えると、以下のような税務的メリットが生まれます。

  1. 集客コスト削減 → 利益率向上
    広告やキャンペーンの出費を抑えられるため、同じ売上でも利益率が高くなります。利益率が上がると、節税のための投資余力も増えます。

  2. 売上予測の精度向上 → 計画的節税が可能
    リピーターが多ければ、翌期の売上と利益の見込みが立てやすくなります。すると、年度末に焦って経費を使う「駆け込み節税」ではなく、計画的な設備投資や人材育成経費を組み込めます。

  3. 従業員の定着率向上 → 採用・教育コスト削減
    リピーターの増加はいつものお客様との安定したお付き合いであり、従業員のストレスを軽減します。また、いつものお客様からの喜びの声は労働満足度を向上させます。こうして定着率が上がれば教育コストが減り、浮いた資金を節税に有効な経費へ転用できます。

 


4. 脳内SEOと利益率向上による節税戦略

「記憶型リピーター」を生み出す脳内SEOは、利益率向上に直結します。たとえば、他に代替できない独自性を持つことで価格競争から脱し、高単価・高粗利を維持できます。
高粗利で得た利益は、そのまま法人税や所得税の対象となりますが、ここで節税の出番です。

 

利益率が高い事業は節税効果が大きい

利益がしっかり出る事業は、以下のような攻めの節税策が取りやすくなります。

  • 設備投資減税:機器やITシステム導入で即時償却や特別償却が可能。

  • 人材教育費の損金算入:社員研修や外部セミナー参加費。

  • 広告宣伝の資産化戦略:一時的な販促費だけでなく、長期的なブランド構築費としての支出が可能。

  • 退職金制度や小規模企業共済への拠出:経営者自身の節税+将来資金確保。

脳内SEOは単なるマーケティング手法ではなく、節税の余地を広げるための利益基盤作りと考えることができます。

 


5. 脱・安売り×節税の具体的実践例

ここからは、実際に脱・安売りと節税を融合させた施策例を示します。

 

① DM・メルマガを販促費+節税経費として活用

単なる値引きクーポンではなく、会社の理念や裏話、商品の知識を配信することで「記憶型リピーター」を増やしながら、販促費として経費計上します。

 

② 接客マニュアル改善と研修費の損金算入

「お客様を名前で呼ぶ」「目を合わせる」など、コンセプトに沿った接客マニュアルを作成し、研修を行えば、人材教育費として節税効果が得られます。

 

③ 設備投資とブランド強化の同時実行

例えば、看板や店内装飾をお店の世界観に沿ってリニューアルすれば、脳内SEO強化と同時に固定資産として償却できます。

 


6. 理念経営と節税の長期的メリット

最終的に、節税とリピーター戦略のゴールは同じです。それは、長期的に安定した利益を生み、経営の自由度を高めることです。
理念やコンセプトが明確であれば、顧客は価格だけではなく「価値」で選びます。価値で選ばれる店は、価格競争に巻き込まれず、高い利益率を維持できます。その利益を節税に活用することで、さらに資金が残り、次の投資へと回せます。

税務面から見ても、理念経営は「将来の税負担を軽くする経営」と言えます。なぜなら、理念に沿った投資や人材育成は、経費として認められ、かつ利益成長につながるからです。

 


まとめ

「脱・安売り」と「リピーター創出」は、単なる売上増加の戦略ではなく、節税と密接に結び付いた経営手法です。
安売りで利益を削って税額を減らすのではなく、適正価格で利益を確保し、その利益を計画的に節税に回すことが、真の経営安定につながります。
記憶型リピーターを増やし、脳内SEOで高利益率を実現し、その余剰資金を節税と成長投資に活用する。この循環こそが、景気に左右されず、長く愛される会社を作る道です。

経営者にとって必要なのは、目先の売上ではなく、理念と利益を守り続けるための勇気と仕組み。安売りから脱却し、価値で選ばれる会社づくりと賢い節税で、未来への投資を続けていきましょう。

 

 

 

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