なぜ儲かっている社長はいつも笑顔なのか?〜通帳残高がメンタルを変える〜

あなたの会社の業績を決める最大の要因は何だと思いますか。
優れたマーケティング戦略でしょうか。画期的な新商品でしょうか。それとも、優秀な右腕の存在でしょうか。

これらはもちろん大切です。
しかし、数多くの中小企業を見てきた私が感じている大きな要因のひとつ。

それは、社長であるあなた自身の機嫌です。

今回お伝えしたいのは、社長のメンタルと会社のキャッシュがどれほど密接に結びついているのか。
そして、なぜお金を残す節税が最強のメンタル管理術になるのかという点です。

目次

社長の不機嫌は、思った以上に周囲へ伝わっている

最近、社内の空気が重いと感じることはありませんか。
社員が指示待ちばかりで自分から動かない。なぜか既存のお客様からの解約が続いている。

もしこのような現象が起きているなら、その原因は社長であるあなた自身にあるかもしれません。
これは責めているわけではなく、多くの経営者が無意識のうちに陥っている状態です。

人間は感情の生き物であり、特に組織の頂点に立つ社長の感情は、驚くほどの伝播力を持っています。

不安は目に見えなくても広がっていく

資金繰りに追われているとき、あるいは税金の支払いに頭を抱えているとき、社長は無意識のうちに不機嫌なオーラを全身から発しています。
これは目には見えませんが、社員は敏感に察知するものです。

「社長、また眉間にシワが寄っているな」
「今は話しかけないほうがいいな」

そんな空気が漂うオフィスでは、社員の思考は停止してしまいます。
怒られないように萎縮する人が増え、新しい提案をする人はいなくなり、バックヤードで社長への不満がささやかれるようになります。

こうなると、どんなに素晴らしい戦略を掲げても、それが実行されることはありません。
組織のパフォーマンスは目に見えて低下していきます。

お客様は空気を読んで去っていく

さらに恐ろしいのは、この重苦しい空気が社外にも漏れ出すことです。

商談の場や、店舗に入った瞬間、何となく嫌な空気を感じることはありませんか。
それは、社長の焦りやイライラが、社員の態度や店の細かい部分ににじみ出ているからです。

お客様は何も言わずに去っていきます。
クレームを言ってくださるお客様はまだありがたい存在で、多くの方は黙って離れていくだけです。
社長の不機嫌が、見えないところで莫大な機会損失を生んでいます。

真面目な社長ほど陥りやすい落とし穴

ここで、真面目な経営者ほど陥りやすい罠についてお話しします。

それは、真剣に仕事をしている顔が不機嫌な顔に見えてしまうという問題です。

深刻な顔で画面を見つめる姿が与える印象

あなたは、パソコンの画面で試算表や資金繰り表を見ているとき、どんな表情をしていますか。

おそらく、眉間にシワを寄せ、口を真一文字に結んでいるのではないでしょうか。
あなたにとっては真剣に考えているだけかもしれません。
しかし、それを見た社員は、社長が怒っている、会社の状況がまずいのかもしれない、と誤解し、不安を感じてしまいます。

上機嫌でいることは社長の大切な仕事

経営者にとって、機嫌が良い状態を保つことは、単なる愛想ではありません。
それは社長が行うべき業務そのものだと私は考えています。

社長が笑顔で「おはよう」「調子はどう?」と声をかけるだけで、社内の重苦しい空気は浄化されます。
社員の表情が明るくなり、自然と生産性も上がっていくものです。

しかし、ここで大きな問題にぶつかります。

来月の資金繰りが厳しいのに、笑顔になんてなれるわけがない。

その通りですよね。
聖人君子でもない限り、お金の不安を抱えた状態で心からの笑顔を作ることは不可能です。
無理に作った笑顔は、かえって不自然で周囲に違和感を与えてしまいます。

だからこそ、財務戦略と節税が必要になってきます。

通帳の残高こそが最強の精神安定剤になる

精神論で不安を消すことはできません。
経営者の不安を本当に消せるのは通帳の残高です。

間違った節税がメンタルを蝕んでいく

多くの経営者が、決算前に税金を払いたくないという一心で、間違った行動をとってしまいます。

たとえば、将来お金を生まない高級車を購入する。
慌てて必要以上の保険に加入して資金をロックしてしまう。
無駄な接待や飲み会で散財する。

これらは確かに税金を減らす効果があります。しかし、それ以上に手元の現金を減らしてしまいます。

税金は減ったのに、なぜかお金がない。
この状態は、翌期の資金繰り不安を呼び寄せ、社長を不機嫌にさせます。

あなたは、税金を減らすことと、お金を残すことの違いを意識したことがありますか。

お金を生み出す節税という発想の転換

メンタルを安定させるための節税とは、税金をゼロにすることではありません。
税金をコントロールしながら、手元に最も多くキャッシュを残すことです。

たとえば、出張手当や社宅制度の活用は、キャッシュアウトを最小限に抑えながら、個人の手取りを最大化する手法として有効です。
また、中小企業経営強化税制などを活用して生産性を上げる設備に投資すれば、税負担を減らしながら、将来の利益、つまりキャッシュを増やすことができます。

いざとなれば、このキャッシュがある。

この事実が、社長の心に余裕をもたらします。
ただ、資金に余裕があるという安心感が、自然と表情を和らげ、声のトーンを明るくしてくれます。

リピーター戦略がもたらす好循環

キャッシュを残すだけでなく、そのキャッシュをどう使うかもメンタルに直結します。
私が推奨しているのは、節税で浮いた資金をリピートシステムの構築に投資することです。

予測できない状況がストレスを生む

来月の売上がどうなるかわからない。

この予測不能な状態こそが、経営者のストレスの根源ではないでしょうか。
常に新規開拓に追われ、まるで焼き畑農業のような経営を続けていると、精神はどんどん擦り減っていきます。

毎月がゼロからのスタートという状況は、心を疲弊させるものです。

お客様が離れにくい仕組みを作る

そこで、顧客管理システムやカスタマーサポートに投資し、お客様が他に乗り換えるのが面倒だと感じる状態を作ります。
これは囲い込みという悪い意味ではなく、あなたの会社と付き合い続けることがお客様にとっても心地よい状態を目指すということです。

リピーターが増えると、売上が予測可能になります。
来月もあのお客様たちが来てくださる。
この確信が得られることで、社長の不安は軽くなります。

上機嫌のスパイラルが回り始める

ここから、会社は好循環に入っていきます。

正しい節税と投資を行うことで、リピーターが増え、売上が安定します。
資金繰りの不安が消えると、社長が心から機嫌良くなれます。
社内の重苦しい空気が消え、社員が活き活きと働くようになります。
すると顧客対応が良くなり、さらにファンが増えていきます。
そして利益がさらに積み上がっていく。

このサイクルに入ることこそが、経営のゴールだと私は考えています。

納税は心の平穏を買うコストと考える

最後に、税金を払うことは決して負けでも損でもありません。

納税は会社の健全性の証明になる

しっかりと税金を払い、内部留保を持っている会社は、金融機関から高く評価されます。
いつでも融資を受けられるという状態は、経営者にとって最強の保険です。

逆に、過度な節税で赤字ギリギリにしている会社は、いざというときに銀行から相手にされません。
そうなると、資金ショートの恐怖に怯え続けることになってしまいます。

どちらの状態で日々を過ごしたいか、答えは明らかだと思います。

堂々と胸を張れる経営者でいるために

税金を払っている経営者は、社会に対しても、社員に対しても、そして自分自身に対しても堂々としていられます。

自分は稼いでいる。社会に貢献している。会社は盤石だ。

この自己肯定感が、社長の表情を明るくしてくれます。
節税に固執するあまり、この気持ちを失ってしまっては、何のための経営かわからなくなってしまいます。

おわりに

経営者の仕事は、細かい経費削減や、1円でも安く税金を抑えることではありません。
上機嫌でいることです。

あなたが笑顔で、どんと構えていることで、会社は不思議とうまく回り始めます。
社員が安心し、お客様が心地よさを感じ、業績が上向いていく。
その起点は、社長であるあなたの表情です。

そのために、税理士を上手に使ってください。
無駄なキャッシュアウトを防ぎ、賢く税金をコントロールし、リピート戦略に投資し、手元の通帳残高を分厚くする。
その結果得られる心の余裕こそが人生を豊かにしてくれます。

メールマガジン登録

利益アップ節税に関する情報を無料メルマガにてお伝えしています。
メルマガでしか書かない内容もありますので、この機会にぜひご登録ください。

メルマガへご登録いただいた方へは、
決算前の駆け込み節税でお金を失わないための『思考と設計術』(PDF)をプレゼント
(節税を「お金を増やす仕組み」にするための30項目のチェックリスト付き)

読めばあなたの会社の「節税力」が確実に向上します👇

わかお税理士
税理士(税理士登録番号:140275)、国際認証MBA(経営学修士)、ファイナンシャル・プランナー

20年以上の実務経験の中で、上場企業から中小零細企業まで100数十名の社長の経営・税務・資産形成を継続的に支援。
もっと会社にお金を残したい社長へ。利益最大化と合理的節税で通帳残高を増やす、ご機嫌な未来志向の経営をサポートしています

【執筆税務論文】
組織再編税制に係る行為計算否認規定の解釈とその適用

【セミナー登壇】
株式会社FUNDINO様共催「会社を豊かにするための賢い節税との付き合い方」
東京司法書士会練馬支部様「インボイス制度から事業を守るための基礎知識」
24時間1万人のワクワクメタバース活用EXPO「会社設立、決算月検討」etc
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次